春が来る前に、微笑みをくれた

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もうすぐ11月も終わり、やってくる12月。毎年毎年言っていますが、私の大好きな季節です。この時期だけは心が少し落ち着く。どうしようもない寂しさも、街の明かりを眺めていると、綺麗さっぱり無くなりはしないけど、少しは良くなったりする。

 

小さなツリーを買って、彼と飾り付けをした。子どもの頃、我が家にはとても大きなツリーがあって、毎年お母さんと飾り付けしてた。私がはっきりと覚えてる、母との嬉しくて楽しかった記憶。大事な思い出だからこそ、胸が痛くて泣きたくなる。私の大事な思い出は、いつもそう。暗くて冷たい気持ちに埋もれてしまう。

 

何にも代えられない悲しみや寂しさ、癒せないまま救えないまま、あの人と一緒に遠い所へ行ってしまった。もう掴むことも出来ない、色も無い何かが、心の中で宙に浮いてるのをただ眺めるだけ。

 

幸せな記憶を作ることは怖い。笑い合っている時間を愛しく思う瞬間が、怖くて嫌でたまらなくなる時がある。

だけど、私が笑っていると嬉しいし安心すると言ってくれる彼を、出来るだけ大切にしたいと思う。

 黒い感情を掻き分けて、優しい気持ちに触れられる気がする。思い出せる。

 

そんな季節。